沢村栄治夫人、亡き夫を語る

四国の小都市に母娘はひっそりと生きていた。

結婚して子供もいたというのは知らないことであった。そして彼女もまた戦没者の残された家族で少なからず見られたように再婚している。
しなかった人もいるが・・児童扶養手当や遺族年金*1だとかがない背に腹は変えられなかったのではないかと考えてしまうのは、わたし自身が戦後の生まれで無責任ゆえなのかもしれない。